おたねこライフ 

アラフォー独身人生の歩き方 楽しく生きるよ

その英語力、必要ですか?

英語話せるようになりたい、という人にたくさん出会うのだけど
よくよく聞いてみると、本当に英語が必要な人って少ないなぁ、と思う。

仕事だし会社から割り当てられたクライアントさんには
全力でサポートするけど、正直、これだけ高い料金を払って受ける必要
あるのかな、、、と思う人もチラホラいる。

もう、オンライン英会話で楽しくおしゃべりしてたら良くない?
と、思うことも無きにしも非ず。
この数年で一気に認知されるようになったサービスだけど、料金の高さと
クライアントさんの切実性が合致してないのが心苦しい時がある。

私がどんなに声掛けしても、目的が本人の中でぼんやりしたままで
どうやってこのハードなスケジュールをこなせるのか。

 

海外旅行で困らない英語力程度であれば、コーチ要らなくない?

 

正直、そう思うんだけど。
オンライン英会話でもアプリでも、安くて良質の教材はたくさんある。
旅行で使う表現なんて限られてるし、テキスト一冊買って、使う場面を
想定してフレーズを覚えておけば後は何とでもなるよー!

 

そう言いたいのです。
でも、目をキラキラさせてお申込みされたクライアントさんに
そんなこと言えなくて、英語で仕事するレベルを求められる人と同様に
単語をガッツリ覚えて、文法も復習し、リスニングや発音矯正もして
というカリキュラムを組むことになる。
レベルはもちろんその人に合わせるけど、ここまでの英語力必要ないでしょ、と
思うんです。。


語弊があるといけないけど、ビジネスレベルの英語が良くて
海外旅行レベルはダメとかではなく、単に必要性の問題。

英語は道具。
例えば料理人が使う包丁と、家庭で使う包丁は違うのと同じで
必要に応じたものを取得すればいい。


もし料理人になろうと思えば、技術を磨いて、いい包丁を
使いこなせるようになればいいわけで。
その必要がなければ、家庭用の包丁で十分美味しいご飯は食べられる。

 

全員が全員、ビジネス以上レベルの英語力を身につける必要があるのか?
すごく疑問。
英語が世界を広げてくれるのは事実だけど、それは英語だけに限った事じゃない。

「まずは旅行で使える英語を、将来的にはビジネスで使える英語を」

 

ってみんな言うけど、たぶん、その将来、来ない・・・っ!
その「将来」が来た時になって初めて人は本気になる。
それからでも遅くない。
そして、元々は、そんな本気の人たちのためのサービスだったと思うんだけど。

 

決して不真面目な気持ちで申し込むクライアントさんはいない。
ただ、本気度合いは最初のコーチングで分かってしまう。
申し込んで料金を払い込む前に、相談してほしかった、と思う。
以前は無料カウンセリングも担当していて、そういう人にはさりげなく
合わないことを伝えて他の学習法を勧めることもあったけど、今は
専任のカウンセラーが担当してるからどうにもできない。

 

3か月でそれ相当の結果を出すための料金であって、
そのためにはクライアントさんのコミットが必要不可欠だけど
どうしてもついていけないから、その人に合わせたカリキュラムに作り変えて
ハードルもできるだけ下げるんだけど、そうすると、結果も出ないよね。。

せめて申し込んでいただいたからには、正しい学習方法や
習慣化のサポート、資格試験や会話で使えるテクニックや訓練法など
あらゆることをお伝えして少しでも得るものを持って帰ってもらおうとするけど
届いてるかな。
コーチングジプシーの方に会うたびに心が痛い。


何のために、こんな大金払って英語を習得しようとしてるの?

その英語は本当にあなたが必要なものですか?

 

「将来」の英語は将来に任せて、「今」必要な英語にフォーカスして
英語学習に取り組もうよ。
それが出来てから次のステップに進もう。

人間は目先のことしか見えない。
良く分からない未来のために、こんなきっつい勉強続けられないよ。
3か月で成果を出すって、相当苦しいんだよ。
それをコーチと一緒に乗り切るから成果が出るし、費用も高い。

ジレンマ感じる。
今抱えてるクライアントさんの一人が、コーチングジプシーで
今まさにやる気の灯が消えかかってるのを感じてるので
どうしたらいいか悩んでいるところ。

いずれは世界を股にかけた仕事を、って言うけど、そのいずれは
来ないよー。
初回コーチングの時に散々目的を深堀したけど、結局出てきたのは
そんなぼんやりした目的で泣きそうになった。
私の腕が足りないせいもあるけど、どうにも。

皆が英語ペラペラになることを望むけど、その必要性って
本当にあるの?
例えばスペイン語が喋れなくてコンプレックスを感じる人は日本に少ないと
思うんだけど、何で英語は?

私も英語コンプレックスは未だにあるし、きっと生涯持ち続けるんだろうけど
それはクライアントさんに寄り添うために自分には必要だと思うからいい。
でも、必要ないのにコンプレックスを勝手に感じて、必要以上に
高い英語力を求めることは無いと思うのです。
本人が一番つらいと思う。

 

せめて、ここで気が付いて欲しい。