15年来の友人と縁を切った話

15年来の唯一の友人の連絡先を今日捨てた。

何でも話せる親友だったけど、
数年前からうっすら感じてた違和感がここに来て
あらわになったと言うか。


本当だったら、コロナが始まる直前に一度切れかけてた縁。
コロナで有耶無耶になって、しばらく会わなかったから
ZOOMでかつての友情を取り戻したかに思えたけど
WITHコロナの時代が見えてきて、結局、元に戻った感じ。

さすがに私も迷ったのよ。
白か黒かはっきりさせる人間だし、切る時はズバッと切る私だけど。
この15年間、ずっと私の支えになってくれた。


仕事で解雇されたり、パワハラで苦しんだり、
失恋したり、毒親とのあれこれでボロボロになったり、
転職活動うまくいかなくて泣いたり、 やっと夢を叶えたけど挫折して
立ち直れなかったり。


遠くに住んでたけどいつでも電話とかZOOMで話を聞いてくれて
励ましてくれてた人。
なんでそんな人切るんだよって話だけどね。
しかも友達彼女しかいなかったのに。


直接の原因は交通費。
関東と中国地方にそれぞれ住んでて、15年間で彼女が私に会いに来たのって
別の友人の来訪に便乗した1回きり。
中間地点で会おうとかさ、そういう発想もなかったんだなーって言うか。


コロナ前にそれで揉めて、次は中間地点で会おうと合意して
やっとコロナが明けそうだからそろそろ、と予定を立てようとしたら
「予定が合えばね」って。


何それ。
会いたいと思ってくれない人と付き合い続ける理由はないよ。


それに話をいつだって聞いてくれたけど、根本的な価値観は真逆。
現状維持に命かける友人と、変化を起こしたり新しいことが好きな私。
私が彼女にイライラしてたように、彼女もまた私に思うことはたくさんあっただろう。
いつのまにか会いたくなくなったんだろうね。


ZOOMで毎週のように何か電話したけど、毎週同じこと喋ってることに気づいた。
だんだん楽しくなくなったの。
ずっと同じ螺旋階段をぐるぐる回ってるような感じ。
このまま付き合ってても成長がないなと。
ただ粛々と歳だけ食っていく自分が見えた。


すごく自分勝手だと思う。
これだけ長い間支えてもらってきたのに、この言い草。
だけど、このまま付き合ってもお互い傷つくだけだよと、とある電話相談で
言われて、ハッとした。


25歳、あの地球一周の船で出会ってから15年。
かけがえのない思い出を共有する仲間でもあるけど、もう過去だ。
私たちはもう卒業しなければいけない。


この怒涛の15年間を乗りきれたのは彼女もいたからだ。
私は今ここでもう一度一人になる。


何かわからないけど新しいことを始めたい。
新しい風が吹いてる。
これからは風の時代だから、過去のしがらみを捨てて軽やかに。


そう思ったらすごくわくわくして、交通費とかどうでもいいやと思ったし、
連絡先を捨てることも厭わなかった。
ご縁があればまた交わる日もあるだろう。

でも今は、サヨナラ。